クリスマスローズの原種の中で唯一、多くの原産地と離れて自生しているチベタヌス。
この淡い桃色の色に惹かれる人が多いのは画像をみていただけでもご理解いただけるものと思います。
当地での開花時期は2月の半ば、しかし十分な低温に晒されませんのでどうしても地際で花を咲かせてしまいます。
現在、育種用にと30株ほど栽培していますが花が終わると花茎を地際から切り取ってしまいます。
その心は株を痛めないためと、できる限り初夏を迎える前に新葉を生育させるためですが、一部、それも2株だけは種をつけさせています。
次世代のチベタヌスを用意するためです。
下の画像は受精して種さやが膨らんできたチベタヌスです。
さやの中には2~3粒の種が入っているはずですが、ここで注意しなければならないことがあります。
それは欲張って多くの種を実らせてしまいますと栽培環境が自生地とは全く違うため株そのものを弱らせてしまい事。
それには十分過ぎるくらい注意しなければなりません。
以前、ヴェシカリウスの花を咲かせたは良いのですが、欲張って種をつけさせてしまったことがありました。
種を実らす体力を蓄えていないのに種をつけさせてしまい、弱らせて結果、株を無くしてしまったことがあります。
それ以来、日本の環境とは全く違った場所に自生してるヘレボルスの原種の扱いには最新の注意をするようにしています。
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