クリスマスローズの花でガーデナーの皆様の笑顔がみたい。東京から新しいガーデニングスタイルとクリスマスローズをお届けします。ヘレボルスの育種を行い日本人の感性と自然環境にあった新品種を育種し生産販売をしています。花とおしゃべりブログでクリスマスローズの育て方や花の病害虫対策、植物の魅力と楽しみ方とガーデニングの話題と写真画像をお楽しみください。開花株と種苗のお買い求めは若泉ファームのクリスマスローズ販売ネットショップと直売でお求めください。

2016年4月22日金曜日

秋に販売するクリスマスローズの原種苗

 
 

9月から販売する予定のクリスマスローズ原種苗です。

 発芽したのは2016年春、それから2年半、ジックリ熟成してからの販売です。

 原種の苗を買って育てても腐らせたり枯らしたりする方が多いのですが、それはあまりにも幼い発芽半年程度の苗の購入したのが原因ではと思っています。

この苗の販売時は2年と半年を過ぎて根は充実していますのでまず腐らせたり枯らしたりということは無いと思います。

4月始めに7,5センチから11,5センチのポットに植え替えしています。販売ページは下のアドレスから。
http://www.wakaizumi-farm.com/shop/0.html

種類はトルカータス、アトロルーベンス、リグリクス、クロアチクス。

初花まで購入されてから1年程度。

お買い得のクリスマスローズの原種苗です。

 

2016年4月12日火曜日

クリスマスローズの種 袋かけ開始


クリスマスローズの種採取の準備を開始しました。

例年、2月頃から始まる育種親の花粉着け、そして販売するクリスマスローズの花粉付けをしていきます。
単に花粉を雌しべに着ければ良いのですが、4~5代ほど過ぎたクリスマスローズを系統立てて花粉付けを行っていきますとほぼ目的通りの花が咲いてくるのが解ります。

画像はシングルの卑弥呼で、すでに3代目を過ぎて4代目の親株を種取に使っていますので、これから3年後に咲いてくる花はほぼ間違いなく卑弥呼の様相を表してくれます。

同時に卑弥呼の開花時期の調節を3~4年ほど前から行っています。
管理温度を調節すれば開花時期を変える事は出来ます。
しかしお客様の基に届いてからの翌年は開花の時期も変わってきてしまったり、花色の変異などを見せてしまいますので時間はかかっても育種をしなければなりません。

一部の苗は友人のところに行って花が咲いて切っているようですが数年後からの卑弥呼は早咲きから若干遅く咲いてきてくれるものと思います。

昨日から花粉を着けられて種さやが大きくなった株の袋かけを開始しました。
仕事の方法は茶袋で花を包みホチキスで留めるだけ。
簡単な作業で面倒は罹りません。
これを怠るとせっかく花粉付けを行ってクリスマスローズの種が実っても種さやがはじけると種はどこかに行ってしまいます。

2016年4月9日土曜日

寒河江ギボウシとクリスマスローズ


クリスマスローズの花も桜前線の北上とともに終わりを告げてきました。
 
あれほど賑わっていたクリスマスローズの庭も、もうしばらくすると次の植物や花のその席を譲ることになります。
 
ピンクのクリスマスローズダブルの花も次第に退色して、近くに植え込んだ寒河江ギボウシは大きな葉を広げて そろそろ出番だと言っているかのようです。
 
寒河江ギボウシ。
 
もとをたどると大正時代のことになりますが山形県のとある農家の庭先に植えられていたギボウシです。
その斑の入った大型のギボウシを園芸関係者が見つけて世に出したのが始まり。
 
その昔、江戸時代にさかのぼりますがシーボルト達によってヨーロッパの国々に紹介されたのが始まりで、その国の人々によって育種され日本に逆輸入されて現在では日本だけで無くアメリカやイギリスをはじめとしたヨーロッパの国々で大変もてはやされていますが、日本ではもう一息という感じです。
 
この寒河江で生まれた寒河江ギボウシ。
黄色い斑の大型品種ですが最大のポイントはクリスマスローズの花が終わり花茎を切り取ったあとの寂しさを紛らわせてくれ、季節の移り変わりを知らせてくれるところでしょうか。
 
ギボウシの中では大型の品種に属しますが、クリスマスローズを庭で栽培している方にはぜひクリスマスローズのパートナーとして一緒に植え込んで楽しんでいただきたい品種です。
 

2016年4月6日水曜日

クリスマスローズ発芽苗のポット上げ

 
 
 発芽苗のポット上げが始まっています。

クリスマスローズのハイブリッドの発芽は1月半ば頃から始まり、原種となると約一月の遅れで土の中から双葉を見せてくれます。

土の中では11月末頃から根が伸び出し、双葉が現れてくるのは年を越えての1月になってきます。

双葉を見せてくれてから焼く2ヶ月ほどは土が凍ってポットの外に投げ出されないようにの注意が必要ですが、苗床の置き場所がビニールハウスの中だからと言っても安心はできません。

1月中旬頃の朝には霜柱が立ち上がってくるのと同時に若干のポットから苗が放り出されることも幾度となくあります。

詳しいクリスマスローズのポット上げは下のリンクをご利用ください。

http://www.wakaizumi-farm.com/beginne-naeuetuke.html

 
 

2016年4月3日日曜日

ヘレボルスの原種チベタヌスの種さや

 
中国四川省産のチベタヌス。
 
百数十年ほど前にダビット神父によって発見されたまま標本とされているだけで、20世紀の終わりになって荻巣氏によって再発見された幻とも言われたヘレボルスの原種。
 
現在では中国は甘粛省などから山取されたチベタヌスが大量に各国に輸出されていますが、この種さやのチベタヌスは四川省の産。
 
もとはどのようにして日本に来たか確かなことは不明ですが、かなり昔に来て実生や株分けで増殖されていたのだろうかなどと想像を巡らせています。
 
種さやの中には3~4粒の種が入っているものと思われます。
しかし調子に乗って数多くの種をつけさせてしまうと株を弱らせてしまい後の木阿弥となってしまいます。
 
自然の状態での種と栽培されて人間に生命を委ねている状態とは全く違うと言うことを再確認
することが賢明ではとつくずく感じさせられる種です。

ニゲルにチベタヌスを交配育種した絹の新葉





ニゲルにチベタヌスを交配育種した絹の新葉の脈に白やピンク色の斑のような模様が入る株が時たま現れてきます。

実生で発芽してから本葉が現れてくると通常の緑色の葉に混じって5~8パーセント程度の確率で現れてきますが、最初は斑と思っていましたがどうも斑としたら入り方が全ての葉。
そして斑入り特有のまだら模様では無く脈に沿った形で出てきます。

上の画像は実生から6年目で春に発生する葉の全てに白い模様が入り、斑入りのクリスマスローズは斑の現れ方が全ての葉に入ることはまれですので、これは植物学を専門に勉強された方に聞いた方がよろしいのかもしれませんね。


実生発芽から3年目を迎えた苗で昨年の秋に販売した苗との姉妹です。

お客様にお届けした時点では春に葉が発生してから半年以上過ぎていますのではっきりとは解らなかったかもしれませんが今頃はこのような模様が現れている株もあるかもしれません。

 

2016年4月2日土曜日

スリット鉢の功罪 ど根性クリスマスローズ


往年のコミック漫画の主人公、ど根性ガエルのように生命力旺盛のクリスマスローズです。

植え込まれているクリスマスローズはハイブリッドと原種との交配種で、オリジナル品種の翡翠。

この翡翠は第二世代で、花の大きさは中輪の丸弁カップを絵に描いたようなグリーンピコティです。

原種を片親に使っているためもあって生命力は満点、実生発芽から5年もすると8号の鉢では入りきらなくなってしまい、植え替えを怠っているとこのようなことになってしまいます。

この株は発芽から5年ほどで7号のスリット鉢に入れていますが一年ほど植え替えをサボったら鉢の下の部分、スリットを切り裂くほどになってしまいました。

通常クリスマスローズの新しい葉芽は茎の元の部分から発生し展開しますが、それだけで無く土に隠れた根の隙間からあがってくる事がおきます。

そのため、割れたスリットの隙間からど根性での葉が顔を見せてくれました。