クリスマスローズの花でガーデナーの皆様の笑顔がみたい。東京から新しいガーデニングスタイルとクリスマスローズをお届けします。ヘレボルスの育種を行い日本人の感性と自然環境にあった新品種を育種し生産販売をしています。花とおしゃべりブログでクリスマスローズの育て方や花の病害虫対策、植物の魅力と楽しみ方とガーデニングの話題と写真画像をお楽しみください。開花株と種苗のお買い求めは若泉ファームのクリスマスローズ販売ネットショップと直売でお求めください。

2016年10月29日土曜日

カルーナとクリスマスローズの寄せ植え


クリスマスローズをメインに使った寄せ植えというと、ハイブリッドを使ったものが多い感じがしますが、今回のメインは原種のフェチダス。
ハイブリッドみたいに葉を切る必要も無く、すくっと立ち上がった穂の先に小さな鈴をゆらせるように緑の花を咲かせてくれるフェチダス。
 
フェチダスの周りを囲むのはカルーナ。晩秋から初冬にかけて緑の葉に加えて過ルーなの葉色が濃くなってきます。
 
冬枯れのベランダを賑やかにしそうです。
 
 
 
今回はこのフェチダスとカルーナに加えてもう二品種を加えて作ろうかと思っています。
以前、クリスマスローズを使った寄せ植えのメインはニゲル。
クリスマスローズの名前の由来になった植物で真っ白な花を咲かせてくれますので色とりどりのカルーナの葉ととても良く映えます。
 
 
昼間でも肌寒くなった頃、園芸店の店先にはパンジーやビオラが所狭しと並んでいます。
ちょっと、他人とは違った寄せ植えを作って玄関などに飾ってみたいなと思ったら、カルーナなどは最適な植物です。
 
植え込みは一般的な方法では無く特殊な方法を用いますが、
宿根して大きな株に育つクリスマスローズを念頭に入れて作ってみると良いかも知れません。
 
植え込みの方法は次回に。


2016年10月27日木曜日

クリスマスローズ植え替え3日後の根の姿


クリスマスローズの植え替えシーズンまっただ中の10月25日に、実生から3年ほど過ぎたハイブリッドの開花株を植え替えした後の根の様子です。

6号のプラスチックの鉢に入ってすでに1年。
根の張りは十分。
植え替え時には根を若干ほぐして付いていた用土も軽く落としています。

通常、クリスマスローズを植え替えしたとしても、その後の根の様子などはほとんどわかりません。
たぶん、根が発生しているんだろう、、、、その程度が一般的ではと思いますが、実際その後の根はどうなっているんだろうかと資料制作のために抜き出してみました。

鉢を6号から8号に。
僅か3日で、新しい白根がたくさん発生しているのが画像から解るかと思います。
新しい根は先端からというより長く伸びた根の途中から多く発生しているのが解ります。

白根の脇には根毛が見られます。

クリスマスローズの植え替え作業は通常、日光の当たらない日陰で行うのが正しく、季節を問わずに直射日光が当たる場所で行いますと、植え替え前に発生していた白根を乾かしてしまいます。
なおのこと命綱ともいう根毛さえも乾かしてしまい株にダメージを与えてしまいます。

鉢土を剥がして根を水などで洗いますと、根毛は剥がれてしまい、ほぐした根の中心に用土を鋤き込むこともままならなくなってしまいますので注意が必要になります。

強健な植物として知られているクリスマスローズでも、根の扱いには十分に注意し施肥はもちろん灌水も植物の生理をうまく利用すると良いのかも知れません。

 
 
 

2016年10月26日水曜日

何も足さない何も引かないクリスマスローズ

その昔、テレビのドラマのコマーシャルの時間。
「何も足さない何も引かない」、ウィスキーのコマーシャルがありました。

サントリーのコマーシャルですがウィスキーを仕込むのに余計な事はしない、かといって絶対に手は抜かない。
そんな意味だったと記憶していますが、その「何も足さない何も引かない」のがこの真っ白なクリスマスローズではと。

実際、いろいろ作っていくとクリスマスローズの花に模様や柄を入れるのはたやすいけれど、その余分な部分を棄てるのには大変な努力と資金が必要だと気が付かされます。

最近では話題にならなくなってしまいましたが、シングルの花が一般的だった頃、花弁を彩る小さな、また大きなスポット、

適当に花粉付けをしていると隠れていたのが出てきてしまったりしますが、狙いを定めて花粉付けをすると意外と希望を叶えてくれる出来事もありました。

ブロッチの入ったクリスマスローズの花を作るのは思うより簡単で、むしろ無地の花を作るのは至難の業と感じたこともありました。

そういう点でクリスマスローズの花を見ていくと、ウィスキーを水割りで飲むよりロックでグラスを傾けるのが一番で、琥珀色の水を楽しませてくれるサントリーに感謝。

2016年10月25日火曜日

クリスマスローズのブラックデスを防ごう


ブラックデスとも黒死病ともいわれるウィルスを原因としてクリスマスローズに現れてくる病気です。

有茎種のアゥグチフオリウスやフェチダスでは発生は少ないですが、無茎種のハイブリッドや原種には時々現れてくる病気です。

ウィルスの名前はカーラウィルス


秋、新しい葉が発生する頃、突如として現れてきます。
もちろん秋だけで無く春の新葉にもです。

春から夏、そして秋になってそれまで健康に育っていたクリスマスローズの新しい葉に黒い炭を塗りつけたような筋が現れ新葉の生育が著しく遅くなってきます。

何回も開花を繰り返している古い株に現れるのが多いのですが、殺虫剤の散布や器具の扱いを疎かにしていると開花株だけで無く苗にも現れます。

古い株ですと、一本の葉だけに現れてみたりすることもあります。
たとえば10本の葉芽が伸びたとして、その中の1本だけが黒い筋が現れ弱ってくることも多いですが、時によってはブラックデスの症状に気が付かず放置していると、もとの健康な姿に戻る場合も起きてくることがあります。


通常はブラックデスと判断されたら焼却するのが最も良く、他のクリスマスローズに被害を広げず最小限にすることも出来ます。
しかし、見間違えることも往々にしてあります。

炭やコールタールのような黒い筋で無く焦げ茶色の斑な筋が現れてくることがあります。
断言は出来ませんが土に中から新芽が立ち上がってくるときや風によって用土の中の軽石や春の堅くなった葉との擦れや初夏に現れたベト病の病変痕。

 一般的にブラックデスが現れたら隔離するようにという方も中にはいますが、これは茶色の筋や葉茎に現れた痣などで判断に困った場合に限ります。

画像のような場合には確実に破棄焼却するのが望ましいとおもいます。

隔離する上では浸透性のある殺虫剤、オルトランやアクタラ粒剤、他の浸透性殺虫剤を土の中に混入してブラックデスの原因となるアブラムシやスリップスなどの繁殖を防ぐようにします。

水和剤を散布するより粒剤を用土に混入する方が、クリスマスローズの株全体に農薬成分を行き渡らせ殺虫剤の効果を確実にしますので被害を他のクリスマスローズに移すことは少なくなってきます。

感染の経路はまず、アブラムシやスリップスなどの昆虫、ホコリダニなど、そして作業するときの器具、ナイフやハサミ、スコップ、根解しに使う器具などになりますが、これから始まる古葉切り。

土壌感染、種子感染は無く主な感染経路は昆虫の食害とハサミなどの器具にクリスマスローズの液汁が付着し移してしまう。

殺虫剤を撒いているから安心と言うこともあるでしょうが、ハサミやナイフの消毒

これが以外とウィルスを伝播させる原因になっているかと思われますので第3リン酸ナトリウムの溶液にハサミやナイフなどを浸けてウィルスの動きを防がなければならないのでは。

クリスマスローズに現れてくるウィルス性のブラックデスを必要以上に怖がることもありませんが、正しい殺虫剤の使い方や器具の使い方でかなり防ぐことが出来ます。

ブラックデス その正体は

http://www.wakaizumi-farm.com/newpage49.html

http://www.wakaizumi-farm.com/daisann-rinnsann-natoriumu.html

2016年10月23日日曜日

雅 クリスマスローズの新しい波


 
 基本的なイメージを見せてくれるまで10年近くかかった品種です。

最初は、アシューウッドナーセリーから取り寄せた種から生まれたシングルの花からヒントをもらいました。

アシュウッドから買った種はかなりばらつきが出てきて、ブラックの種が送られてきたのに、ピコティが出てきたり白や他の色が出てきたりで、やはり過去、海賊の子孫は凄いことをやると思っていました。

ところが偶然か、一株だけ丸弁カップの形で色はパープル。
そして極めつきは白の外覆輪で咲いてきた株がありましたので、それをヒントにダブルの花を作ったらどうかと育種を開始した。

その画像はホームページに載せていますが、その花がヒントになって出来たのが、この雅。

それ以後に育種を開始し数度の花粉付けを行いましたが、目的の花が出てくる可能性は多くは無い。
むしろ、目的以外のどうしようも無い、売ることも出来ない花ばかりがハウスの中に溢れてくる。
誰かが言っていましたが、花の育種をすると資産を無くす、、、、と。

あまりにも経済的になりすぎるとおもしろみも無くなってしまう。
世間は良いニュースより悪いニュースの方がもてはやされる傾向になってきて、テレビのワイドショーを見ればそれが手に余るほど見られる。

やってみて成功するより失敗の方が圧倒的に多く、しかしその中でひときわ光るものもある。
それはやってみなければ解らない。
失敗に失敗を重ねて成功したときの至福の時間。やった人間にしかこの味はわかることは無い。
  
 
 数年ほど前に目的の花が数株ほど咲いてきて、去年の苗と今年の苗が幾ばくか出来てきた。

クリスマスローズのシーズン中、親しいお客様達とこの花に付ける名前はどんなのが良いだろうかと相談しながら、どちらかというと赤や紫の暗い色の地に黄色や白の覆輪。

クリスマスローズの花のタイプに、ジャンルとしての名前は幾つもあります。
しかし、それとこれとは別物で花の個性に品種名を付けたい。
基本的には横文字より漢字、最も大切なことは花のイメージと名前が誰にでも一致して読まれる。

平安の昔の雅かなイメージ。
平安貴族達が御簾の中で思っていた美的な感覚。
そのイメージが、このシリーズの花に似合うのではと思っています。


2016年10月22日土曜日

ホトトギスの花 俳句の季語は?

 
 北海道からは雪の便り。

東京はやっと秋の気配が感じられる頃になりました。

クリスマスローズの花の時期にはまだ遠い季節ですが、枯れ葉が目立つ庭にはホトトギスの花がひっそりと咲く頃になってきて季節の移り変わりは早いなと感じます。

このホトトギスの花。

鳥のホトトギスは「目に青葉 山ホトトギス 初鰹」という俳句もあるように初夏の鳥。
秋の鳥では無いと思うのですが、この植物の花にはホトトギスと名前を付けられている。

何でと思うにGoogleの画像検索をしてみると、鳥のホトトギスの胸を見て見ると花のホトトギスがいました。

花の方の紫と白の文様が鳥の胸の柄にそっくり。

合点がいきました。

しかし何となく初鰹や鳥のホトトギスは初夏なのにと思うのですが。


2016年10月20日木曜日

ハムレット気分のクリスマスローズ

 
 クリスマスローズの植え替えの合間にビニールハウス周りの除草。

今日の気温は真夏並みでTシャツ一枚でエッチラオッちら、雑草の根まで刈り取っています。

ビニールハウスのコンクリートの輻射熱を避けるために植え込んだローズマリーの周りを見ると、葉の陰から大きなクリスマスローズの葉が覗いている。

こんな場所にクリスマスローズの種を蒔くことは無く、たぶん、種取の時に種袋からこぼれた種らしい。

下の花が咲いている画像は今年の春3月。
最初は気が付かなかったところでしたが、少しずつ気温が高くなってくる頃に幾本かの茎が立ち上がってきてブラックのクリスマスローズが咲いてきました。

初花なら1~2本しか茎が伸びないところですが、4~5本も立ち上がってきたところを見ると初花は今年では無く前年の感じがする。

一年間は気が付かなかった原因は、このローズマリーの葉に隠されていたらしい。

蔓延ったローズマリーの根元からクリスマスローズを掘り出すのは至難の業。

いずれどちらかが弱って枯れてしまうか、それとも両方とも花を楽しませて暮れるか。

草取りをしながら、気分はシェークスピアのハムレット気分。


2016年10月7日金曜日

クリスマスローズの原種苗販売スタート

 大変お待たせいたしました。クリスマスローズの原種販売を開始いたしました。
 無茎種のヘレボルストルカータス・ボッコネイ・クロアチカスダブル・アトロルーベンスが中心で、
主に2014年発芽の苗で現在11,5号のポットに入れてあります。

クリスマスローズの原種はハイブリッドに比較して育てにくい、腐らせてしまうとよく聞きますがもともと野生の植物で枯れにくいのが正直なところです。
むしろ、購入する苗が幼くて、また鉢のサイズが合わせられなくて腐らせてしまうと言うのが正直なところではと思います。
 
 今回、販売するクリスマスローズの原種は数度のポット換えをされてきて、最終植え替えは今年の春、7,5センチポットから換えて肥培してきていますので原種の初心者でも無理なく夏越し冬越しができお楽しみいただけるものと思います。

http://www.wakaizumi-farm.com/shop/9.html

 初めての花が見られるまでほぼあと1年、春先に4号か5号の鉢に植え替えしてしまえばまず間違いなく野性的な花が楽しめるとおもいます。

2016年10月4日火曜日

クリスマスローズ交配種 絹の大苗の販売です

http://www.wakaizumi-farm.com/shop/9_1101.html

大変お待たせいたしました。
2016年秋のクリスマスローズ販売を開始いたしました。

今年は秋の長雨にたたられて仕事もままならず、例年より2週間ほどネットショップのオープンが遅れてしまいました。

どんな植物でも作る方にとってはお天道様頼り。
今年はそれを身に持って体験させていただきましたが、今日オープンしたのは絹と原種シクラメンのデッカイ球根。
庭に植え込んでも良し、鉢でたくさんの花を咲かせて楽しんでも良しの原種シクラメンです。


 本日は絹の苗と原種シクラメンですが、原種・シングルやダブルの苗も追って追加させていただきます。
絹と原種シクラメンの特大球根は今がお買い上げのチャンスですので、どうぞよろしくお願いいたします。

追ってシングルやダブルの苗、そして数々の原種達。
原種は発芽から3~4年ほど過ぎた苗ですので通常の育て方をすれば1年後には花を楽しめるサイズで販売いたします。

その都度、ブログやFacebookで状況をお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

原種シクラメン ヘデリフォリウムの特大球根販売

 原種シクラメン ヘデリフォリウムの特大球根が入荷しました。

入荷した箱を開けてビックリ仰天、あまりにも大きな球根でこの画像の球根は直径16センチ以上ありました。

一般に園芸店で販売されている原種のシクラメンは75ミリのポットに入っていますが、トルコの地で採取された原種シクラメンはビックリするくらいの大きさでした。


この画像は上の球根の花芽を拡大した部分ですが小さな花芽がいっぱい付いて、花が咲いたらさぞかし綺麗だろうと思います。

クリスマスローズの花が咲いてくるのにはもうしばらく時間がかかりますが、原種シクラメン ヘデリフォリウムの花が咲くのはすぐ。

ネットshopにあげるのは今夜。
ただいまショップのデーターの入力最中ですが、価格もリーズナブルで、お客様に喜んでいただけるものと思っています。

栽培方法は難しくは無く、水はけと、水を与える季節と水を切る季節を間違いなければ、どなたにも、原種シクラメン ヘデリフォリウム可憐で豪華な花様を楽しんでいただけるものと思っています。

販売する原種シクラメン ヘデリフォリウムの球根サイズは平均して12~15センチほどの大きさで現地では年齢がおよそ150歳と言われるものもあるそうですので長い年月をお楽しみいただけます。
http://www.wakaizumi-farm.com/shop/index.html