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2016年10月25日火曜日

クリスマスローズのブラックデスを防ごう


ブラックデスとも黒死病ともいわれるウィルスを原因としてクリスマスローズに現れてくる病気です。

有茎種のアゥグチフオリウスやフェチダスでは発生は少ないですが、無茎種のハイブリッドや原種には時々現れてくる病気です。

ウィルスの名前はカーラウィルス


秋、新しい葉が発生する頃、突如として現れてきます。
もちろん秋だけで無く春の新葉にもです。

春から夏、そして秋になってそれまで健康に育っていたクリスマスローズの新しい葉に黒い炭を塗りつけたような筋が現れ新葉の生育が著しく遅くなってきます。

何回も開花を繰り返している古い株に現れるのが多いのですが、殺虫剤の散布や器具の扱いを疎かにしていると開花株だけで無く苗にも現れます。

古い株ですと、一本の葉だけに現れてみたりすることもあります。
たとえば10本の葉芽が伸びたとして、その中の1本だけが黒い筋が現れ弱ってくることも多いですが、時によってはブラックデスの症状に気が付かず放置していると、もとの健康な姿に戻る場合も起きてくることがあります。


通常はブラックデスと判断されたら焼却するのが最も良く、他のクリスマスローズに被害を広げず最小限にすることも出来ます。
しかし、見間違えることも往々にしてあります。

炭やコールタールのような黒い筋で無く焦げ茶色の斑な筋が現れてくることがあります。
断言は出来ませんが土に中から新芽が立ち上がってくるときや風によって用土の中の軽石や春の堅くなった葉との擦れや初夏に現れたベト病の病変痕。

 一般的にブラックデスが現れたら隔離するようにという方も中にはいますが、これは茶色の筋や葉茎に現れた痣などで判断に困った場合に限ります。

画像のような場合には確実に破棄焼却するのが望ましいとおもいます。

隔離する上では浸透性のある殺虫剤、オルトランやアクタラ粒剤、他の浸透性殺虫剤を土の中に混入してブラックデスの原因となるアブラムシやスリップスなどの繁殖を防ぐようにします。

水和剤を散布するより粒剤を用土に混入する方が、クリスマスローズの株全体に農薬成分を行き渡らせ殺虫剤の効果を確実にしますので被害を他のクリスマスローズに移すことは少なくなってきます。

感染の経路はまず、アブラムシやスリップスなどの昆虫、ホコリダニなど、そして作業するときの器具、ナイフやハサミ、スコップ、根解しに使う器具などになりますが、これから始まる古葉切り。

土壌感染、種子感染は無く主な感染経路は昆虫の食害とハサミなどの器具にクリスマスローズの液汁が付着し移してしまう。

殺虫剤を撒いているから安心と言うこともあるでしょうが、ハサミやナイフの消毒

これが以外とウィルスを伝播させる原因になっているかと思われますので第3リン酸ナトリウムの溶液にハサミやナイフなどを浸けてウィルスの動きを防がなければならないのでは。

クリスマスローズに現れてくるウィルス性のブラックデスを必要以上に怖がることもありませんが、正しい殺虫剤の使い方や器具の使い方でかなり防ぐことが出来ます。

ブラックデス その正体は

http://www.wakaizumi-farm.com/newpage49.html

http://www.wakaizumi-farm.com/daisann-rinnsann-natoriumu.html

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