クリスマスローズの花でガーデナーの皆様の笑顔がみたい。東京から新しいガーデニングスタイルとクリスマスローズをお届けします。ヘレボルスの育種を行い日本人の感性と自然環境にあった新品種を育種し生産販売をしています。花とおしゃべりブログでクリスマスローズの育て方や花の病害虫対策、植物の魅力と楽しみ方とガーデニングの話題と写真画像をお楽しみください。開花株と種苗のお買い求めは若泉ファームのクリスマスローズ販売ネットショップと直売でお求めください。

2016年11月22日火曜日

ヴェシカリウスの秋芽が伸び出しています

クリスマスローズの原種、 ヴェシカリウスの秋芽が顔を出し始めています。

上の写真は2011年に咲かせた数株のうちの一株ですが、この株は欲張って種を多く付けてしまったために衰弱して無くなってしまって今は、画像だけが残っています。

11月始めに春に発芽したヴェシカリウスの小苗が緑の芽を土の中から出てきています。
植え替え用土は赤玉土1割、鹿沼土1、軽石8のヴェシカリウス専用の割合で栽培していますが、この組み合わせに若干の腐葉土。

秋芽が発生したからといって根が活発に動き始める春までは一切の活力剤や肥料は与えていません。
発芽から秋までに根に蓄えた力で秋芽を伸ばしていますので、芽が出たからといってうっかり肥料を与えてしまいますと浸透圧の関係で弱ってしまうことが多くあります。

まずは、用土の中に含まれている微々たる肥料や微量栄養素を求めて根を伸ばしていますので、土に中の根と表に出てきている葉、そのバランスがとれるまではひたすら太陽の光と土が乾いた頃の灌水に注意。


2016年11月21日月曜日

絹の秋葉が発生してきました

 
どこまで、今年は天候が悪いんでしょうか。

 空っ風は吹かないし、雨が多い秋、それにしても今日は晩秋。

チベタヌスとニゲルのハイブリッドのクリスマスローズ絹。

今年の春に発芽した苗も緑の葉を伸ばしてしまいました。これではポット換えの時期が早くなりそう。

発芽したのは今年の2月、ハイブリッドの種だと1月10日前後に双葉を土の中から出てくるのですが、この絹は2月も半ば頃に顔を出してきます。

ポットにあげる時期は他のクリスマスローズハイブリッドより遅くなって、やはり4月半ば頃。
施肥をして肥料を切るまでの時間は1月半。

これでは十分な育ちは出来ませんが、夏の間に土の中でしっかりと生育してくれますので灌水や遮光に注意しなければなりません。

寒くなったり暑くなったりの天候不順ですと、通常1月頃に新しい葉を伸ばしてくる絹の苗ですが、季節を間違えてはを伸ばしてしまいます。

そんな時は1サイズ、大きなポットに植え替えてしっかりと肥料を与える事で、小さな苗ながら根も葉も活動を開始します。

この状態になるまで発芽から9ヶ月。
花が楽しめるまで、これから3年。

2016年11月9日水曜日

寒くなって絹の蕾が大きくなってきました

 クリスマスローズの育種では奇跡と言っても良いかもしれません。

ニゲルはヨーロッパ、チベタヌスは中国、地域的にもかなり離れている原種同士の交配種となると、たぶん遺伝状の因子もかなり離れているものでは無いでしょうか。

そんなクリスマスローズのハイブリッドですのでメンデルさんはそれほど訳にはたたなかった感じで、オリエンタリスやトルカータスなどの原種を使ってのように上手くはいきませんでした。

秋も深まり、今日みたいに木枯らし一番が吹く頃になると、それまでは密かに土の中で育んできた蕾が俄然大きくなってきます。

毎日、開花予定の絹を見ているとそれがハッキリと解ります。
経験上、絹の開花は2月の15日。

しかし、個体によって、それまでの栽培条件や気象条件によっても前後3週間ほどかかっています。
この画像の絹は実生発芽から7年目を迎え、中心は盤根状となって蕾は株の周囲に広がっています。
大きく育っている蕾は土の表面に現れていますが、残っている葉茎の下にも小さな蕾が隠されています。
今は小さな蕾ですがあと3ヶ月。


2016年11月8日火曜日

チベタヌスの蕾

 
気温が少しずつ下がってくるとチベタヌスの蕾も膨らんで土に中から顔を覗かせてくれます。
 
晩秋の季節では花を見ることも出来ませんが、今年の春の茎を脇にもう少し待ってねとでも言いたいようにしています。
 
このチベタヌスは四川省産の実生ですので、花が咲いたときには輸入の甘粛省産より大きめの花を咲かせてくれますが、春から夏の栽培状況でそれも若干ずつ変わってくるように感じられます。
 
時には、オマセな子も中にはいて春でも無いのに緑の葉を見せてくれるものいます。


2016年11月3日木曜日

絹の花芽が大きくなってきました

 暑い夏も何のその、ニゲルとチベタヌスの交配種、絹の蕾が大きくなってきています。

発芽してから役4年、蕾を見せてくれていますが、個体によって花が咲くまで3~4年ほどかかります。
最初の二年は生きているのだろうかというような焦れったさを見せてくれますが、3年目になると裏切られたかのように数本の葉を威勢良く伸ばしそれまでの苦労はどこかにいってしまいます。

この株の蕾は確認できる限り5つくらいありそうです。

肥料は化学肥料は与えずにバイオゴールドを使っています。

白い袋は盆栽用の有機肥料。
一気に効果は効かせず、じっくりと二ヶ月ほどの期間、絹の花が綺麗に咲くようにと頑張っているところです。

クリスマスローズのハイブリットにはバイオゴールドは使っていませんが、この絹だけには特別待遇です。

絹が花を見せてくれる時期は関東基準で2月中旬。
これからの時期、じっくりと低温に当たり、少しずつ気温が上がってくると蕾を膨らませてくれます。

10月に販売した絹の苗にはもしかすると土の中に蕾が隠れている場合がありますが、それはラッキーと思っていただき一花だけ咲かせて楽しみ、他の蕾はできる限り早めに取り去ってしまった方が株の体力維持に役立つのではと思っています。


2016年11月2日水曜日

どうすりゃ良いのかクリスマスローズの狂い咲き

 
 10月も過ぎ11月ともなりますと、クリスマスローズの狂い咲きの話題がどこからともなく聞こえてきます。

初花から2年、3年と時間がたつにつれ、開花時期が狂ってくることがありますが、すでに9月の頃から狂い咲きの気配が一部の株に感じられます。

軸基からあがってくる芽が太いロウソクの炎のような感じで立ち上がってきます。
これが狂い咲きの芽です。

そのままにしておくと季節外れの花が咲いてしまい、色は薄く、本来赤や黒紫の花が咲くはずなのに寝ぼけた色で、花弁は一際大きく乱れてしまいます。

そのような狂い咲きの芽は軸基から切り取ってしまいますが、ここで無造作に切り取ってしまいますと場合によってはウィルスをハサミなどの器具で仲介させてしまうことになりかねません。

クリスマスローズを数多く栽培している方でも狂い咲きのクリスマスローズは多くはない思いますのでカッターナイフで切り取ってしまうのが良いかと思います。

その際には切り取る株、一株ごとにカッターナイフの刃を二枚程度で行い、使った刃は折ってしまうとブラックデスなどのウィルス病を防ぐことも出来ます。